インフルエンザやノロウイルスなどの感染症予防はご利用者(要介護者)だけではなく医療介護福祉現場で働く職員にとっても重要と考えますが、第二次感染の恐れのある職員のご家族にとってもとても大切です。また、誤嚥性肺炎/嚥下性肺炎の予防に繋がる口腔ケアはご利用者(要介護者)の日々の健康に大きく影響を与えるもので、健康寿命の延伸などの観点からも極めて重要です。

感染症予防研修の様子

 バイオテロや感染症対策の第一人者、防衛医科大学校 防衛医学研究センター広域感染症疫学・制御研究部門 教授の加來 浩器先生を講師に招き研修を実施。
 インフルエンザ、ノロウィルスの特徴や集団感染時の対策や吐瀉物の拭き取り実演を中心に研修を行いました。実証実験として汚染状態を数値化する機器を用い、研修参加者の手の汚染状況の手洗い前、手洗い後の数値の変化を実際に体験していただきました。参加者の方からは、日常生活の中での衛生管理の重要性を再認識する機会になったというご意見をいただきました。

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加來教授 感染症予防研修の様子 吐瀉物の拭き取り実演 汚染状況を数値化する機器を使用

口腔ケア研修の様子

 現役の歯科医師として活躍する傍ら、患者のニーズに基づく医療技術、患者対応の技法と開発の普及や歯科医療機関、歯科医師やスタッフに対する研修等、歯科医療の最前線でご活躍なさっている、NPO法人歯科医療情報推進機構 専務理事 松本 満茂先生を招き研修を実施。
 嚥下機能の低下を予防するためのトレーニング方法や食事場面での観察・対応や食べにくい食品・料理の種類、口腔機能の変化の目安などについて研修を行いました。

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松本先生 口腔ケア研修の様子 嚥下機能を測る舌圧計の実演 嚥下機能が低下している人が
ご飯を飲み込む映像